ゲーミングデバイスで、業界トップクラスのシェアを誇る人気メーカーの「Razer」は、もちろんゲーミングキーボードでも多くのユーザーに選ばれています。
とはいえ、ラインアップが多く、「どのモデルを選ぶべきなのか分からない…」という声もかなり多いです。
「とりあえずおすすめでいっか!」で選ぶと、必ず後悔します。
本ブログで「Razerのゲーミングキーボードの違いと比較」についてまとめているので、まずはチェックしてみてください。
Razerのゲーミングキーボード3台を実際に購入し、使用した感想を元にレビューしています。
Razerキーボードの全14種の違いを比較
「Razer」はアメリカのゲーミングデバイスメーカーで、多くのプロチームにデバイスを提供しています。
ゲーミングキーボードは、全4シリーズ、16モデルが現行でラインアップしています。
かなり種類画多く、比較して選びたいところですが、公式サイトでもそれぞれの違いがイマイチ分かりにくいです。
比較表にまとめたので、サクッとみていきましょう。専門用語が出てきますが、合わせて解説していきます。
Razer ゲーミングキーボードの比較表
ざっくりとシリーズを比較すると、こちらです。
モデル | 接続方式 | スイッチ | 軸種類 | サイズ種類 | 配列 | リストレスト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Razer BlackWidow | 有線 | メカニカル | グリーン イエロー | フルサイズ 75%(テンキーレス) | 日本語配列 US配列 | あり | |
Razer Huntsman | 有線 | オプティカル | グリーン イエロー | フルサイズ テンキーレス MINI | 日本語配列 US配列 | あり | |
Razer Ornata | 有線 | メカ・メンブレン | – | フルサイズ テンキーレス | 日本語配列 US配列 | あり | |
Razer DeathStalker | 無線 有線 | オプティカル | クリッキー リニア | フルサイズ テンキーレス | 日本語配列 US配列 |
Razerのゲーミングキーボードは、キースイッチごとに製品名称が決まっています。
選び方の流れとしては、
- 「キースイッチ」を選ぶ
- 「軸」を選ぶ
- 「サイズ」を選ぶ
の3ステップなので、こう考えると意外と分かりやすいはずです。
続いては、キースイッチや軸、サイズの違いと特徴について紹介していきます。
Razer ゲーミングキーボードの違いと選び方
Razerのゲーミングキーボードには4シリーズがあり、大きな違いは下記です。
上記について、知っておけば選ぶべきモデルがみえてくるので、解説していきます。
「キースイッチ」の違い
Razer のキースイッチは3種類です。
- オプティカル
- メカニカル
- メカ・メンブレン
こちらの3つです。
特に、「オプティカル」と「メカ・メンブレン」は、Razer独自のキースイッチになります。
ざっくりと解説すると、下記のとおりです。
スイッチ | 性能 | 価格 | 原理 |
---|---|---|---|
オプティカル | ◎ | △ | 光信号で作動 |
メカニカル | ◎ | △ | 機械スイッチで作動 |
メカ・メンブレン | ◯ | ◯ | 物理接触で作動 |
僕がおすすめするのは、オプティカル > メカニカル > メカメンブレンになります。
「オプティカル」はRazer独自のキースイッチで、光信号で作動します。機械的な接点を持たないので、反応速度や耐久性に最も優れるスイッチです。
「メカニカル」は、ゲーミングキーボードに採用されるスイッチで、キーに内蔵された接点が触れることで作動します。軸と呼ばれる内部部品によって、打鍵感(押し心地)を選べます。
「メカ・メンブレン」は、メンブレンスイッチをゲーム向けに改良したRazerの独自スイッチになります。安価なメンブレンスイッチに、金属バネを内蔵することで、メカニカルスイッチのような打鍵感を再現したスイッチです。
スイッチが決まれば、シリーズが必然的に決定します。
- オプティカル:Huntsman / DeathStalker
- メカニカル:BlackWidow
- メカ・メンブレン:Ornata
オプティカルには「Huntsman」と「DeathStalker」の2モデルがありますが、「DeathStalker」は僕はおすすめしません。
「DeathStalker」はゲーム&作業用で設計されており、薄型のキーが採用されています。こちらの打ち心地が僕的にはあまり好きでなく、人気も低いようです。また、最新のDeathStalker V2も2022年から新型が出ていない状態なので、需要も低いことが予想されます。
続いては、「軸」の違いを見ていきましょう。
「軸」の違い
軸とはキースイッチの中に内蔵されているパーツで、打鍵感や打鍵音が変わってきます。
オプティカルやメカニカルスイッチのゲーミングキーボードを選ぶ際には、軸選びも必要なので見ていきましょう。
「メカ・メンブレンスイッチ」には構造上、軸はありません。
Razerの軸の比較表はこちらです。
スイッチ | オプティカル | メカニカル | |||
作動式 | 光学式 | 機械式 | |||
軸 | クリッキー | リニア | グリーン | イエロー | オレンジ |
感触 | 超軽いタクタイル | 超軽いリニア | タクタイル | リニア | 軽いリニア |
寿命 | 1億回 | 1億回 | 1億回 | 1億回 | 1億回 |
ストローク | 3.5mm | 3.5mm | 4.0mm | 3.5mm | 3.5mm |
作動点 | 1.5 | 1.2 | 1.9 | 1.2 | 2.0 |
リセット点 | – | – | 1.5 | 1.2 | 1.8 |
押下圧 | 45g | 45g | 50g | 45g | 50g |
専門用語が出てくるので、不明な点については、下記からチェックしてください。
- タクタイル:カチカチとクリック感のある感触
- リニア:スコスコとクリック感がなく底打ちまで一定の感覚
- ストローク:キーの底打ちまでの距離
- 作動点:キーが反応する距離
- リセット点:キーが解除される距離
- 押下圧:キーを押すのに必要な荷重
オプティカルは、メカニカルを軽くした強化版のようなイメージで僕は捉えています。
一般的に人気なのは「タクタイル」で、最も多くのゲーマーに選ばれるスイッチです。僕もゲーミングキーボードはタクタイルを基本的に選んでいます。
「リストレスト」の違い
どのモデルにもリストレストは付属しますが、質感が変わってきます。
上から、Huntsman、BlackWidow、Ornataとなります。
モデル | 材質 | 感触 |
---|---|---|
Huntsman | レザー | 普通 |
BlackWidow | レザー | 柔らかい |
Ornata | プラスティック | 硬い |
それぞれ、好みによりますが、僕はHuntsmanのリストレストが程よい硬さで気に入りました。ふわふわ系が好きな方は、BlackWidowがしっくり来るかもです。
「サイズ」の違い
Razerのゲーミングキーボードには3サイズがあります。テンキーや十字キーの有無でサイズが変わります。
僕がおすすめするのは「テンキーレス」です。
テンキーがあると横幅が広くなり、マウスの可動域を狭くしてしまいます。
また、テンキーレスの方がフルサイズより、5,000円ほど安いのもおすすめポイントです。
Razerのゲーミングキーボード おすすめ3台
Razerのゲーミングキーボードについて、下記の違いを解説してきました。
続いては、こちらを元に、「今おすすめしたいゲーミングキーボード」をランキング形式で紹介します。
【1位】Huntsman V3 Pro Tenkeyless
スイッチ | メカニカル |
軸 | グリーン イエロー |
サイズ | フルサイズ テンキーレス MINI |
「Huntsman」は、オプティカルスイッチのゲーミングキーボードで、Razerで最高峰のスペックを備えたゲーミングキーボードです。
多くのプロゲーマーも利用しており、全体評価としても、ゲーミングキーボード界でもトップクラスに評価の高い1台です。
最新技術である、「ラビットトリガー」という、アクチュエーションポイントを0.1mm単位で設定できる機能も搭載されており、高速連打も可能です。
軸選びで不安な方は「グリーン軸(タクタイル)」を選んでおけば心配なしです。ゲーム向けに最適化された軸なので、FPSやアクションなど、細かいキーボード操作が必要な方には、かなりしっくりくるはずです。
スペック上、価格が高くなってしまいますが、ゲーム向けにベストなゲーミングキーボードが欲しいという方は「Hunstsman V3 Pro Tenkyless」がおすすめです。
下記の記事で詳細をレビューしています。
必要な方は、上記のサイズを選んでもOKですね。
【2位】BlackWidow V4 Pro
スイッチ | オプティカル |
軸 | グリーン イエロー |
サイズ | フルサイズ 75%(テンキーレス) |
Razerのゲーミングキーボードで2番目におすすめなのは「BlackWiow V4 Pro」です。
メカニカルスイッチを搭載しており、ゲーム向けに最適化された1台です。
磁石式で着脱可能な「レザータイプのリストレスト」や、3段階で高さ調節できる「チルトスタンド」など、自分にプレイ姿勢に合わせて最適化できるのもポイントです。
新型モデルV4では、右上に音量ローラーやメディアコントロールも搭載され、キーボード内で操作できる範囲が広がりました。
オプティカルスイッチであるHuntsmanに比べ、約6,000円安いので、メカニカルスイッチで十分という方は、「BlackWiow V4 Pro」がおすすめです。
必要な方は、上記のサイズを選んでもOKですね。
「BlackWiow V4 Pro」のレビューは下記で紹介しています。
【3位】Ornata V3 Tenkyless
スイッチ | メカ・メンブレン |
軸 | – |
サイズ | フルサイズ テンキーレス |
価格を抑えて、Razerのゲーミングキーボードは欲しい方には「Ornata V3」がおすすめです。
「メカ・メンブレンスイッチ」で、深すぎず、浅すぎずのちょうどよいタイピングができ、打鍵感も良いです。
1万円台でRazerのゲーミングキーボードを購入することができるので、とりあえずRazerのデバイスを使ってみたい方が選ぶべきモデルでもありますね。
「テンキーレス」も同価格で購入できるので、必要に合わせて選択しましょう。
「Ornata V3」のレビューはこちらで紹介しています。
以上、「Razerのゲーミングキーボードの違いと比較」についてでした。
参考になったら幸いです。