「Huntsman V3 Pro」を使用し1年間が経過したので、正直な感想をレビューしていきます。
オプティカルスイッチを採用した、プロ仕様のゲーミングキーボードですが、人気のある「BlackWidow V4 Pro」との違いなども検証しつつ、紹介していきます。
ちなみに、今回購入したのは、テンキーレスタイプの「Huntsman V3 Pro Tenkeyless」になります。
本記事は、提供ではなく、実際の購入品でレビューしています。
Huntsman V3 Proのスペックと概要
「Huntsmanシリーズ」はオプティカルスイッチを採用した、Razerで最上位グレードのゲーミングキーボードと言えます。
光学センサーにより作動するキースイッチ。機械式のメカニカルスイッチに比べ、耐久性や反応速度で上回るとされている。
また、最近のトレンドである「ラピッドトリガー」にも対応しており、FPSゲーマーからも絶大な人気を獲得しています。
ラピッドトリガーとは、キースイッチのアクチュエーションポイント(作動点)を0.1mm単位で設定できる機能のことです。
下記の動画が分かりやすいです。
従来のスイッチでは、作動点とリセット点がありましたが、ラピットトリガーは作動点とリセット点を、好きなように設定できます。
なので、「キーを0.1mm戻せば、すぐリセット」のような設定も可能で、これがVALORANTのストッピングに最適です。
スペック
スイッチタイプ | 第2世代 アナログオプティカルスイッチ |
軸種類 | – |
接続方式 | 有線(USB-C) |
リストレスト | あり |
キーキャップ | ダブルショット PBT キーキャップ |
ポーリングレート | 1000Hz |
スペックについては、とりあえず、読み飛ばしてOKです。
前バージョンとの違い
Hunstamanの全モデルである、V2との違いについては下記です。
性能 | V3 Pro | V2 |
---|---|---|
スイッチ | アナログオプティカルスイッチ (第2世代) | オプティカルスイッチ (第1世代) |
ラピッドトリガー | 有り | 無し |
アナログ入力 | 有り | 無し |
接続方法 | 有線 (取り外し可) | 有線 (取り外し不可) |
リストレスト | 硬性レザー | レザー |
「Huntsman V3 Pro」からは、第2世代のアナログオプティカルスイッチを搭載しています。
このスイッチにより、ラピッドトリガーが設定可能となっています。
サイズ展開
Huntsman V3のサイズ展開は3種類です。
シンプルなので、テンキーレスが欲しい形は「Huntsman V3 Pro Tenkeyless」を選べばOK。
十字キーやメディアキーも要らない方は「Huntsman V3 Pro Mini」です。
僕はゲーミングマウスの操作範囲の関係で、テンキーレスを購入しました。
他シリーズとの違い
Razerのゲーミングキーボードは主に4シリーズが存在します。
- Huntsman(ハンツマン)
- BlackWidow(ブラックウィドウ)
- Ornata(オーナタ)
- DeathStalker(デスストーカー)
採用されているスイッチによって、シリーズ分けされています。
シリーズ | スイッチ |
---|---|
Huntsman | オプティカル |
BlackWidow | メカニカル |
Ornata | メカ・メンブレン |
DeathStalker | 薄型オプティカル |
現状、オプティカルスイッチが性能や耐久性ではトップなので、最強のゲーミングキーボードが欲しい方は「Huntsmanシリーズ」を選ぶことをおすすめします。
価格を抑えたい方は、メンブレンスイッチの「Ornata」が安価でおすすめです。
また、MMO等で、マクロキーが欲しい形は「BlackWidow」を購入しましょう。
下記の記事も参考にしてみてください。
Huntsman V3 Proの外観をレビュー
続いて、「Huntsman V3 Pro Tenkeyless」の外観と同梱品についてレビューしていきます。
付属品
- リストレスト
- 接続ケーブル
2点が同梱されています。
リストレストは、マグネット式で着脱が秒で簡単です。僕の場合は常に使用しているので、つけっぱなしです。
硬めに作られており、個人的にはふわふわのリストレストよりも感触が好きです。
外観
本体はアルミニウムのヘアライン加工で、キーはマットブラックで、この組み合わせの仕上がりは最高です。
キーキャップはほどよくザラつきがあり、すべらずにタイプできます。プリントは「ダブルショット射出成形」で印刷されており、経年劣化することなく、綺麗な状態を保てます。
高さ調節は、チルトスタンドによって、3段階で調節できます。「リストレスト使用&角度最大」が僕にはしっくり来てます。
背面には、5箇所のストッパー用のラバーが貼り付けられており、本体をガッチリとホールドしてくれます。
接続用のUSB-Cポートは、右上にくぼんだ形で作られており、手持ちにケーブルが使用できない可能性はあります。(ケーブルは付属するので問題なしです。)
BlackWidow V4 ProのようにUSBパススルーは搭載無しです。
USBパススルーとは
キーボードにUSBポートが備えられ、他のデバイスを使用したりできる。
本体右上には「マルチファンクションダイアル」と「専用コントロールボタン×2」を搭載しています。僕の場合は下記の設定をしています。
- ダイアル回転:音量操作
- ダイヤルプッシュ:音ミュート
- コントロール1:マイクミュート
- コントロール2:再生/停止 次へ/前へ
フルサイズの場合は、コントロールボタンは3つです。
Huntsman V3 Proの使用感をレビュー
「Huntsman V3 Pro Tenkeyless」を1年以上使用しましたので、使用感をレビューしていきます。
キータッチ(打鍵感)
「第2世代オプティカルスイッチ」の打鍵感はかなり好きです。
全てのキーに潤滑スタビライザーが搭載されており、均一なタイピングが可能です。また、キー自体が縦横に揺れもかなり少ないので、ブレなく垂直にスゥーと押せます。
ラピッドトリガーの設定により、VALORANTでのストッピングは、他のゲーミングキーボードと比べると違いが分かるレベルです。
「ラピッドトリガー有り VS ラピッドトリガー無し」では、若干の有利不利が出るレベルと感じました。
打鍵音
打鍵音は「スコスコ」と爽快です。
スタビライザーの影響で、若干の底打ち音がありますが、気になるレベルではないです、かなり強めにタイプする方は少し金属音が気になるかもです。
Huntsman V3 Pro レビューまとめ
メリット・デメリットと、選ぶべき人について最後にまとめます。
メリット・デメリット
メリットは下記です。
- オプティカルスイッチで反応速度が最速に近い。
- ラピッドトリガーでストッピング最強。
- 全てのキーが均一な押し心地
デメリットは下記です。
- マクロキーは搭載なし。
- 使用できるケーブルは限られる。
- 価格は高級ライン。
「Huntsman V3 Pro」は、プロ使用のハイエンドモデルなので価格はどうしても高くなってしまいますね。
テンキーレスだと、5,000円くらい安くなるので、この点もおすすめポイントです。
選ぶべきユーザー
「Huntsman V3 Pro」を購入すべきは「ストッピングのあるFPSゲーマー」「最強スイッチのオプティカルスイッチで戦いたい人」です。
VALORANTのように、静止しないと弾が真っ直ぐ飛ばないようなゲームでは、ストッピングはエイム以上に重要な技術です。こういったゲームではラピッドトリガー搭載のキーボードはかなり有利に働きます。
プロ仕様のため価格は高いですが、勝ちたいFPSゲーマーが選ぶべき1台と言えます。
マクロキーの搭載はないので、MMO等でどうしても必要な方は、Razerのメカニカルスイッチのゲーミングキーボードである「BlackWidow V4 Pro」がおすすめです。