Razerのゲーミングキーボード「BlackWidow V4 Pro」を使用して1年間が経ったので、改めてレビューしていきます。
個人的にRazerのゲーミングキーボードは、10年以上前から使い込んできました。
- 前作「V3 Pro」との違い
- 「Huntsman」「Ornata」との違い
上記と合わせて、「BlackWidow V4 Pro」を使用した感想をレビューしていきます。
本ブログ記事は、実際に購入した製品で、本音でレビューしています。
BlackWidow V4 Proのスペックと概要
「BlackWidow V4 Pro」は「Razerの顔」とも言える、フラッグシップモデルのゲーミングキーボードです。
ゲームに最適化された「メカニカルスイッチ」を搭載し、多くのプロチームやプロゲーマーに選ばれているモデルになります。
スペック
スペック一覧 | |
---|---|
スイッチタイプ | メカニカルスイッチ |
軸種類 | ・グリーン ・イエロー ・オレンジ |
接続方式 | 有線(USB-C) |
リストレスト | あり |
キーキャップ | ダブルショット ABS キーキャップ |
ポーリングレート | 8000Hz |
代表的なスペックは上記のとおりです。外観や使用感と合わせて、特徴をレビューしていくので、飛ばしてOKです。
前バージョン「V3 Pro」との違い
V3 ProからV4 Proでのバージョンアップで変更された点については下記です。
V4 Pro | V3 Pro | |
---|---|---|
キー寿命 | 1億回 | 8000万回 |
照明 | レイザークロマRGB 本体の2面グロー リストレストの3面グロー | レイザークロマRGB |
接続方法 | 有線 | 無線 |
専用マクロキー | Razerコマンドダイヤル 5つの専用マクロキー 3つの専用サイドマクロキー | なし |
USBパススルー | あり | なし |
ポーリングレート | 8000Hz | 1000Hz |
追加機能 | 潤滑スタビライザー |
接続方法が有線になったこともあり、ポーリングレート(通信スピード)は、8倍の8000Hzに向上しました。
マウスやヘッドセットと違い、キーボードはワイヤレスである必要性が低いので今回のアップデートに繋がったと考えます。
キーには「潤滑スタビライザー」が内蔵され、キーのどこを押しても、押し心地が同じになるよう作られています。FPS等では、小指で細かい操作などもあるので、疲れの軽減やタイプミスの防止に働きます。
また、マクロキーが復活したので、MMO等のゲーマーにも選ばれるモデルとなりました。
サイズ展開
BlackWidowの現在のバリエーションは、下記の4台です。
異なるスペックについて、表にまとめました。
V4 Pro | V4 75% | V4 | V4 X | |
---|---|---|---|---|
定価 | ¥34,480 | ¥29,980 | ¥25,580 | ¥20,480 |
スイッチ | グリーン オレンジ イエロー | グリーン | グリーン イエロー | グリーン イエロー |
接続方式 | 有線 (取り外し可) | 有線 (取り外し可) | 有線 (取り外し可) | 有線 (取り外し不可) |
リストレスト | レザー | ソフトレザー | ソフトレザー | ✕ |
メディアキー | 4ボタン ローラー | 2ボタン ローラー | 4ボタン ローラー | ローラー |
パススルー | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ |
マクロキー | 5+3(サイド) | ✕ | 6 | 6 |
アンダーLED | 本体 リストレスト | 本体 | 本体 | ✕ |
僕的には、全ての機能が搭載された「BlackWidow V4 Pro」が1番おすすめです。
Razerのゲーミングキーボードでは、”Pro”と付く最上位のモデルがリセールも高く、結果的にコスパも1番高くなります。
他シリーズとの違い
Razerのゲーミングキーボードは主に4シリーズが存在します。
- Huntsman(ハンツマン)
- BlackWidow(ブラックウィドウ)
- Ornata(オーナタ)
- DeathStalker(デスストーカー)
採用されているスイッチによって、シリーズ分けされています。
シリーズ | スイッチ |
---|---|
Huntsman | オプティカル |
BlackWidow | メカニカル |
Ornata | メンブレン |
DeathStalker | 薄型オプティカル |
おすすめなのは、オプティカルかメカニカルなので、「Huntsman」か「BlackWidow」です。
メカニカルスイッチは、ゲーミングに適した機械式のスイッチですが、オプティカルはRazerが独自に開発した光学式のスイッチです。
メカニカルに比べて、耐久性やタッチの軽さが特徴ですが、大きな違いではないので、価格を考えるとBlackWidow V4 Proの方が、現在ではおすすめと考えます。
オプティカルとメカニカルに違いについて、詳しく知っておきたい方は「【Razer】「オプティカル」と「メカニカル」の軸の違いを徹底解説!」で解説しています。
また、現在最新モデルで、マクロキーを搭載しているのは「BlackWidow」だけなので、マクロキーの有無についても選ぶ際にはポイントになります。
「Huntsman」「Ornata」のレビュー記事は下記です。
BlackWidow V4 Proの外観をレビュー
続いては、BlackWidow V4 Proの外観をレビューしていきます。
付属品
リストレストと、接続ケーブル2本が本体に同梱されています。
リストレストは、高級感のあるカーボン調のデザインで、触り心地は、「Huntsman」「Ornata」に比べて1番柔らかいです。
マグネットにより、簡単に着脱ができます。
側面にはアンダーグローLEDがあり、キーボード本体と合わせたライティングが可能です。
リストレストもLEDが追加されたのは、BlackWidowのみです。
外観
本体はマットブラックで、落ち着いた感じがめちゃくちゃかっこいいです。
僕は全てのゲーミングデバイスで、バックライトを使用しないので、ブラックで締まったこの感じが最高です。
キーキャップは「ダブルショット射出成形」で打たれているので、何年使ってもかすれず、皮脂汚れも目立たないのが特徴です。
高さ調節はチルトスタンドにより3段階で調節可能、僕は「角度最大&リストレスト使用」がしっくり来ました。
背面は8つのゴム脚により、デスク上でキーボードがガッチリホールドされている感覚があります。斜め置での使用も心配なしです。
「BlackWidow V4 Pro」からは本体左上にダイヤルが設置されました。
- キーボードLEDの輝度変更
- Windowsの「拡大鏡」機能の拡大縮小
- アプリケーションの切り替え
- 再生中メディアのジョグ操作
- 再生中メディアのトラック選択
- ブラウザタブの切り替え
- 横方向スクロール
- 縦方向スクロール
に対応しており、押すことでモードを切り替えられます。右回転、左回転にそれぞれ設定できるので、ローラー1つで音量とライティング設定も可能です。
マクロキーは最左列に5つ、左側面に3つが搭載されています。割当は「Razer Synapse」で設定できます。
現行の最新モデルで、マクロキーの搭載があるのは「BlackWidow」だけなので、選ぶ際のポイントになるかと思います。
本体右上には「マルチファンクションローラー」と「メディアコントロールキー」が搭載されています。音量調節や再生/停止等をキーボードだけで操作できるのは、かなり使っています。
「
「USB」と書かれた方をPCと接続することで、隣のUSB−Aポートを使用することができます。僕はゲーミングマウスの接続に使用しています。
BlackWidow V4 Proの使用感をレビュー
「BlackWidow V4 Pro」のイエロー軸を使ってきたのでレビューしていきます。
完全に好みによりますが、僕はリニア系(イエロー軸)のスイッチを毎回選んでいます。反応が速い気がするのと、カチカチ音がならないのが理由です。
- グリーン軸:カチカチとクリック感のある感触
- イエロー軸:スコスコと底打ちまで一定の感触
打鍵感
打鍵感は、一言でいうと爽快です。
メカニカルスイッチは、第3世代でゲーミング用に最適化されるために進化してきました。
ApexLegends、VAROLANT、PUBGをにて6ヶ月以上使用してきましたが、打鍵感は爽快そのものです。
イエロー軸はかなり軽く、1日7時間くらいFPSをプレイすることもありますが、左手が疲れてくる感じは一切なく、快適です。
ポーリングレートも8000Hzに設定しており、ラグや遅延を感じ取ることは不可能なレベルです。
リストレストもソフトで当たりがよく、手首の角度がちょうどよくなるので、使用することをおすすめしたいです。
打鍵音
打鍵音は、「スゥスゥ」と気持ち良い打ち心地です。
「リニアタイプ」といわれるジャンルで、底打ちまで一定の感触なのが特徴です。
BlackWidow V4 Proのレビューまとめ
メリット・デメリットと、選ぶべき人について最後にまとめます。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・Razerの最新作であり最強スペック ・ゲームに最適化されたメカニカルスイッチ ・マクロキーが再搭載 | ・無線ではない | ・価格が高い
デメリットを上げるとすれば、¥36,980という価格の高さです。
プロ仕様のハイエンドモデルなのでしょうがないですが、円安とアメリカのインフレの影響もあり、ゲーミングキーボードの中でも最高値クラスとなっています。
選ぶべきユーザー
BlackWidow V4 Proを選ぶべきは、「最高性能を備えたゲーミングキーボードが欲しい人」ですね。
メディアコントロールやマクロキーなど、全ての機能が盛り盛りで搭載されています。ポーリングレート8000Hzも業界最高スペックです。
「今、最強なキーボードが欲しい!」という方は、プロゲーマーにも選ばれている「BlackWidow V4 Pro」で間違いなしです。
また、Razerのキーボードでマクロキーを搭載しているのは「BlackWidow」のみなので、必要な方は必然的に選ぶことになるかと思います。