価格を抑えてRazerのゲーミングキーボードを使いたいなら「Ornata V3」一択です。
安価なメンブレンスイッチを改良し、独自のメカ・メンブレンスイッチを備えたゲーミングキーボードで、高いコスパを実現しています。
とはいえ「本当に買って大丈夫なのか」心配になるかと思います。
「Huntsman V3 Pro」や「BlackWidow V4 Pro」も使用しているので、違いについてもレビューしていきます。
実際に商品を購入して、レビューを書いています。
Ornata V3のスペックと概要
Ornataシリーズは、「メカ・メンブレンスイッチ」を採用した、Razerの中では安価なグレードの位置するゲーミングキーボードです。
仕組みはメンブレンスイッチですが、金属バネを内蔵することで、クリック感のある打鍵感を実現しています。
Razer公式による、メカメンブレンスイッチの記載は下記です。
メカニカルスイッチのクリック感とタクタイル感のあるフィードバックと、メンブレンスイッチのクッション性の高いタッチを備えたハイブリッドスイッチです。
キー内部のゴムのシートが、ラバーカップと呼ばれるスイッチを押すことで、キーが反応する仕組み。
構造が簡単で安価なので、最も普及しているスイッチであるが、ゲーミング用にはあまり用いられていない。
中身はメンブレンスイッチなので、価格を抑えつつ、使い心地に重視されたゲーミングキーボードと言えます。
メカニカルスイッチとメンブレンスイッチの違いが分からないという方は、下記の記事もおすすめです。
スペック
スイッチタイプ | Razer メカ・メンブレンスイッチ |
接続方式 | 有線 |
リストレスト | プラ製 |
キーキャップ | UVコートABSキーキャップ |
ポーリングレート | 1000Hz |
スペックについては、サクッと読み飛ばしてOKです。
前バージョンとの違い
「Ornata V3」の前バージョンにあたる、「Ornata V2」との違いをピックアップして紹介します。
性能 | V3 | V2 |
---|---|---|
本体高さ | 27.05mm | 32.54mm |
メディアキー | ボタン | キーキャップとホイール |
パームレスト | プラ製 | レザー製 |
価格 | ¥11,800 | ¥12,588 |
バージョンアップにて、エルゴノミックを追求した薄型となりました。また、パームレストやメディアキーを見直すことで、低価格を実現しています。
サイズ展開
Ornataのサイズ展開はシンプルに2種類です。
フルサイズの方は、「Ornata V3」、テンキーレスサイズが好みの方は「Ornata V2 Tenkeyless」を選びましょう。
他シリーズとの違い
Razerのゲーミングキーボードは4シリーズが存在します。
- Huntsman(ハンツマン)
- BlackWidow(ブラックウィドウ)
- Ornata(オーナタ)
- DeathStalker(デスストーカー)
ざっくり、採用されているスイッチによって、シリーズ分けされています。
シリーズ | スイッチ |
---|---|
Huntsman | オプティカル |
BlackWidow | メカニカル |
Ornata | メカ・メンブレン |
DeathStalker | 薄型オプティカル |
メンブレンスイッチのゲーミングキーボードは「Ornata」のみなので、1番価格を抑えた安価なモデルで販売されています。
ハイエンドモデルである、「Hunstsman」や「BlackWidow」の最新モデルについてもレビューしています。
Ornata V3の外観をレビュー
続いては、「Ornata V3」の外観や同梱品についてレビューしていきます。
付属品
「Ornata V3」の同梱品は「本体」と「リストレスト」のみです。
接続ケーブルは、キーボード本体と繋がっているので取り外しはできない仕様です。
リストレストはプラスチック製で弾力はないです。ふわふわは好きではないですが、硬いので好みは分かれそうです。
プラ製なので、汗やホコリなどの掃除がラクなのはメリットです。
個人的には、「Hunstsman V3 Pro」や「BlackWidow V4 Pro」のレザー製だけど硬いリストレストがタイプですね。価格を抑えてプラスチック製となっているので、割り切りたいポイントです。
外観
本体は、マットブラック一色でシンプルなデザインに仕上がっています。
特徴は薄型のエルゴノミックデザインです。薄型キーを採用することで、前作(V2)より5mm以上薄くなり、長時間プレイでの手首の負担を軽減しています。
本体右上にはメディアコントロールが搭載されています。再生/停止、ミュート、音量調節の操作がキーボード上で可能です。
テンキーレスの場合は、ミュートボタンが無くなり、3つになります。
キーキャップはUV加工で、摩耗や日焼けに強いです。触り心地は、ややマット感があり、滑ることなくタイプできます。
キーボードの角度はチルトスタンドにより、3段階で調節が可能です。僕の場合は、「角度最大&リストレスト使用」がしっくりくる角度でした。
背面は5箇所のラバーが滑り止めとして貼り付けられています。
ケーブルの抜き差しは不可ですが、3箇所から抜き出し口を変えることが可能です。
Ornata V3の使用感をレビュー
「Ornata V3」を2週間使用したので、使用感をレビューしていきます。
Razerの他モデルである、「Hunstsman V3 Pro」や「BlackWidow V4 Pro」との違いについても正直に書いていきます。
プレイした主なタイトル
- ApexLegends
- VALORANT
- PUBG
上記のゲームをプレイしてきました。
キータッチ
キータッチは、やわらかいクリック感があります。ハイエンドのゲーミングキーボードを使ってきた僕の感想としても、押し心地は悪くはないです。
ただ、メカニカルキーボードのように軸によるクリック感ではなく、金属バネによりクリック感なので、「なんか柔らかいクリック感」という表現になります。
メンブレンの「ボコボコ」といったタイピングとはまるで違うので、クリック感が好きなユーザーにはハマるかもしれません。
ストロークは深めなので、やはり上位グレードの「Hunstsman V3 Pro」や「BlackWidow V4 Pro」と比べると、ストッピングには差が出てきそうです。
とはいえ、しっかりとしてタイプができるので、操作ミスは少なめかと思います。
打鍵音
打鍵音は「カチャカチャ」と金属音がなります。
金属バネがはじかれる音なので、音はやや大きめといった感じです。
Ornata V3 レビューまとめ
最後にレビューのまとめとして、「メリット・デメリット」と「Ornata V3を選ぶべきユーザー」についてまとめます。
メリット・デメリット
メリットは下記です。
- 安価にRazerのゲーミングキーボードを使用できる。
- メカ・メンブレンの斬新な打鍵感。
- 薄型で手首の負担が軽減。
デメリットは下記です。
- キーストロークは深め。
- 硬めのリストレストが付属。
キーストロークについては、上位モデルとの比較なので、デメリットに上げるのは少し申し訳ないですが、今回は上げました。
選ぶべきユーザー
結論、「Ornata V3」を選ぶべきユーザーは「価格を抑えてRazerのゲーミングキーボードが欲しい人」に尽きるかと思います。
Razerは、多くの世界トップクラスのゲーマーやゲーミングチームが使用しているメーカーです。このクラスのゲーミングキーボードをまず使ってみたいという方は、「Ornata V3」がおすすめです。
上位シリーズでは、3万円以上からしかないので、1万円で購入できるのは、大きいです。
今、普通の事務用キーボードやノートパソコンのキーボードを使っているような方は、買い替えるだけで数段レベルアップするかと思います。
ちなみに、理由は謎ですが、現在はテンキーレスよりフルサイズの方が1000円くらい安いです。下記からどうぞ。