ゲーミングモニターの「応答速度」ってなんだ?
5msとか1msとか何が違うんだろう…選び方の基準が知りたいな。
こういった方向けのまとめです。
記事の内容
「応答速度」は「映像の鮮明さ」に影響。を解説します。
【表付き】応答速度選びの目安とは。
絶対チェックしてほしい、応答速度の落とし穴。
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「応答速度」はゲーミングモニター選びにおいて、大切なスペックの1つです。
選び方の目安は簡単なので、本記事でサクッとチェックしましょう。
ゲーミングモニターの応答速度とは?
ゲーミングモニターの応答速度とは「映像の色の切り替わる速度」のことで、「映像の鮮明さ」に影響します。
単位は「〇〇ms(ミリセコンド)」で、数値が小さいほうが応答速度が速いです。
応答速度は「色の鮮明さ」に影響。
応答速度の違いは下記のとおりです。
- 応答速度が速い:鮮明な映像
- 応答速度が遅い:残像感のある映像
映像の色の切り替わりが遅いと「ブレのある残像感のある映像」が映し出されてしまいます。
ゲームにおいては、もちろん色の鮮明な映像の方が有利です。FPSゲームなど、描写が激しく映像の移り変わりが高速なゲームでは、応答速度は特に重要です。
応答速度が遅いデメリット
残像感があり、相手の残像をエイムしてしまう。
弾痕がわかりづらく、リコイルコントロールが難しい。
上記のとおり、ゲームにおいて、応答速度が遅いとかなり致命的なデメリットです。事務用モニターなどを使っているとこれらのような状態になってしまっているかもしれません。

「目安」はリフレッシュレートに関係
ゲーミングモニターで選びでチェックするべき応答速度は、「リフレッシュレート」に関係します。
リフレッシュレートとは「1秒間に画面が更新される回数」で「映像の滑らかさ」に影響するスペックです。
詳しく知りたい方は「」でどうぞ。
例えばリフレッシュレート144Hzであれば、「1秒間に144回、画面が更新」されます。
つまり、1000ms(1秒)÷144Hzで、6.94msに1回画面が更新されます。
なので、144Hzのゲーミングモニターでは、6.94以下の応答速度が必要になります。それ以上だと、残像感のある映像となってしまう計算になります。
わかりやすく表にまとめると下記です。
リフレッシュレート | 画面更新速度 | 推奨応答速度 |
60Hz | 16.67ms | 16ms以下 |
144Hz | 6.94ms | 6ms以下 |
240Hz | 4.17ms | 4ms以下 |
リフレッシュレートに応じて、必要な応答速度をチェックすればOKです。
基本的には問題なし
ゲーミングモニターの応答速度は「1ms以下がほとんど」です。
そもそもメーカーもリフレッシュレートとの関係を考えて設計しているので、深く考えなくてもOKですね。「応答速度が速いほうが、より映像のキレがある」くらいのイメージで大丈夫です。
応答速度の落とし穴
応答速度をチェックする際には、注意するポイントがあります。(正直、気にする必要はないので豆知識程度に見てみてください。)
応答速度には2つの表記方法があります。
- 応答速度:○ms
- 応答速度(GtG):○ms
上記のとおり。応答速度には「GtG」がついて表記されていることもあります。
応答速度表記の例
「応答速度GtG」とは、「Gray to Gray(グレー トゥー グレー)」で、中間色から中間色への色の切り替わりの速度のことです。
何もつかない「応答速度」は、黒→白→黒に切り替わる速度なので、比べるとGtGの方が速くでます。
上記より、応答速度GtGと表記されている場合は、「ノーマルの応答速度の値」についてもチェックしてみましょう。という話でした。
応答速度をブーストさせる「オーバードライブ」
ゲーミングモニターには「オーバードライブ」という機能も搭載されていることも多いです。
オーバードライブとは、「応答速度を高速にさせる機能」でゲーミングモニターには搭載されていることが多いです。
詳しくは「【FPS向け】モニターのオーバードライブって知ってる?【図解あり】」で解説しています。専門的な内容なので見なくてもOKです。気になる方はどうぞ。
応答速度と液晶パネルの関係
液晶パネルには3つの種類があります。
- TNパネル
- VAパネル
- IPSパネル
詳しくは「【TN/VA/IPS】どっちが良い?【正解は簡単です。】」で説明していますが、下記の表を見ればOKです。
駆動方式 | TN | VA | IPS |
価格 | ◎ | 〇 | △ |
リフレッシュレート | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | ◎ | △ | 〇 |
色再現性 | △ | 〇 | ◎ |
視野角 | △ | 〇 | ◎ |
リフレッシュレート | ◎ | 〇 | △ |
適した用途 | ゲーム | 映像鑑賞 | クリエイター |
ゲームにおいて大切な「リフレッシュレート」と「応答速度」に優れているのは、TNパネルです。なのでゲーミングモニターの液晶にはTNパネルが使用されていることが多いです。
メーカーの残像低減技術
ゲーミングモニターの各メーカーは、応答速度のスペックを上げるだけでなく「残像を低減する技術」を搭載させていたりします。
例えば、下記です。
ブラックイコライザー
BenQ ZOWIEの独自技術で、映像のコマとコマの間にブラックフレームを挿入して残像を極限まで無くす技術です。
詳しくは「FPSで有利になるBenQの「DyAc」の機能と効果とは?」の記事でまとめています。
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【解説】FPSで有利になるBenQの「DyAc」の機能と効果とは
続きを見る
【応答速度も十分】今、選ぶべき おすすめゲーミングモニター
ゲーミングモニターは「自分のプレイ環境に合わせて選ぶ」べきです。
とりあえずで選ぶとほぼ失敗するので、本記事を参考に選んでみてください。
応答速度をはじめとして、他の必要スペックを満たしているおすすめしたいゲーミングモニターをまとめました。
下記の3ジャンルで紹介します。
【PS4 Switch向け】252STB|I-O DATA
リフレッシュレート | 75ヘルツ |
応答速度 | 0.6ms |
画面サイズ | 24.5インチ |
参考価格 | ¥19,800 |
I-O DATAは、日本のパソコン周辺機器メーカーで、「GigaCrysta(ギガクリスタ)シリーズ」のゲーミングモニターが人気商品の1つです。
任天堂Switch、PS4用のゲーミングモニターを探している方は、こちらが1番おすすめ。応答速度は0.6msと十二分なスペックを備えています。
また252STBは、「ゲーム向けの機能を搭載」しており、相手より一歩有利に戦えます。
「Night Clear Vision」で暗いエリアに隠れた敵をより鮮明に映し出すことが可能です。
「エンハンストカラー」では、鮮やかでメリハリのある映像を表示でき、よりリアルなプレイ体験ができます。
家庭用ゲームのゲーミングモニターを検討している方は、「252STB」をどうぞ。
【PS5 PC向け】242HTB【I-O DATA】
リフレッシュレート | 144ヘルツ |
応答速度 | 0.6ms |
画面サイズ | 23.6インチ |
参考価格 | ¥23,800 |
同じく、I-O DATAの「ギガクリスタシリーズ」のゲーミングモニターです。
こちらの「242HTB」は、すべてのPCゲーマーにおすすめできるゲーミングモニターです。
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:5ms以下
- 画面サイズ:24インチ
上記の3ポイントが「PS5 PC用のゲーミングモニター選びのキホン」です。242HTBは、これらのスペックをクリアしている中で1番、ハイコスパのモデルです。
「HDR」を搭載しており、クリアで鮮明な色表現が可能です。HDR搭載モニターは価格が高くなりがちですが、242HTBは、最低価格レベルの破格です。
ゲーミングスタンドは「4方向に調節が可能」です。自分のデスク環境に合ったモニター調整が可能です。
Amazonベストセラーのゲーミングモニターにも選出されており、人気確実なモデルです。
「ゲーミングモニターが欲しい!」という方は「242HTB」を選んでおけば、まず間違いないです。
僕は同スペックの「VG258QR」を使用していますが、今買うなら絶対こちらですね...。

【最強向け】XL2566K|BenQ ZOWIE
リフレッシュレート | 360ヘルツ |
応答速度 | 0.5ms |
画面サイズ | 24.5インチ |
参考価格 | ¥104,000 |
XL2566Kは、今の時代において「最強スペックのゲーミングモニター」です。
世界中のプロゲーマー向けに設計され、あらゆるスペックを最大まで引き出しています。先程紹介した「DyAc」を搭載しているモデルです。
リフレッシュレート360Hzのゲーミングモニターは、2022年から登場した最新技術で、極限まで滑らかな映像表現が可能です。
おすすめはしません...。
理由は価格が高すぎるからです。正直リフレッシュレートは144Hzで十分なので、先ほどの「242HTB」がベストなゲーミングモニターですね。
「とにかく1番最強が欲しい!」という方に「XL2566K」はおすすめです。
以上、今選ぶべきおすすめのゲーミングモニターの紹介でした。最後に本記事のまとめです。
【まとめ】ゲーミングモニターの応答速度とは?【簡単だけど大切】
本記事のまとめです。
- 応答速度は「液晶の色の切り替わる速度」。
- 応答速度は「映像の鮮明さや残像感」に影響。
- 基準はリフレッシュレート次第だけどほとんどが1ms以下なので気にしなくてOK。

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