「メンブレンスイッチとメカニカルスイッチの違いが分からない」
「自分は、なにスイッチのキーボードを選べばいいか分からない」
こういった悩みを解決します。
本記事の内容
- メンブレンとメカニカルの違い
- もう一つの選択肢あり
- 自分に合ったキースイッチの選び方
記事の信頼性
- 本記事を書いている僕は、FPS歴10年以上。
- キーボードは、ゲーム、仕事、趣味で使い分けるほどのマニアです。
メンブレンとメカニカルの違い、そして自分に合ったキーボードの選び方について解説していきます。初心者でも分かるよう、解説しますので、ぜひ最後まで3分ほどお付き合いください。
メンブレンとメカニカル
質問:メンブレンとメカニカル、聞いたことあるけどイマイチ違いが分からない。
回答:キーボードのスイッチ方式の違いです。詳しく解説します。
これらを理解しておくことは、キーボードを購入することにおいてもはや必須。PCゲーマーであれば知らない人はいないレベルなのでこれからPCゲームを始めるために、デバイスを揃えたいという人は、この記事でサクッと理解しておきましょう。
メンブレンとメカニカルの違い
メンブレンとメカニカルというのは、スイッチ方式の名前で、要するにスイッチ方式の違いになります。
メンブレンとメカニカルでは、価格から打鍵感(押し心地)や打鍵音(キーを押す音)など様々な違いがあります。
ざっくりとした比較
キースイッチ | メンブレン式 | メカニカル式 |
ゲーム向け | △ | ◎ |
反応速度 | △ | ◎ |
同時押し | △ | ◎ |
疲労感 | △ | ◎ |
静穏性 | 〇 | ◎(軸の種類による) |
耐久性 | △ | 〇 |
価格 | ◎ | △ |
上記のとおり。
ざっくりとした比較ですが様々な違いが分かると思います。
本記事では、性能の違いだけでなく、ゲームに向いているかどうかなどまで深堀りして解説していきます。
メンブレン方式
メンブレン方式は、ゴムのシートとシートが接触することで、入力を感知するスイッチ方式です。
メリット
構造が簡単なので価格が安いこと、打鍵音が「ベコベコ」と静かなことがメリットといえます。
デメリット
ゴムのシートの接触式なので、キーを底まで押さないと反応してくれません。なので入力速度でいうと、ほかのスイッチに少し劣ります。
それと、キースイッチの構造上、複数キーの同時押しに対応していないものが多いです。
ゲームだと、斜め移動+武器の切り替え、とかで反応してくれないとかありえます。
メンブレン方式は、ゲームにおいては、少し残念なデメリットがある、スイッチ方式といえます。
多くのノートPCに採用されているスイッチで、事務用であればなにも問題なしのコスパ良いキーボードといえます。
メカニカル方式
メカニカル方式は、キー1つ1つに電気スイッチが備わっており、そのスイッチが反応することで入力を感知します。
スイッチの中の軸と呼ばれる部分の違いから、メカニカル方式の中でも、青軸、赤軸など、また細かな種類があります。
軸の種類と違いについては、メカニカルキーボードの「〇〇軸の違い」とは?【選び方も解説】で詳しく解説しています。参考にどうぞ。
メリット
メカニカル方式は、青軸、赤軸など、様々な種類があり、反応点の短いものや、キータッチの軽いもの、打鍵音の静かなものなど、自分好みのスイッチを選択することができます。
ゲーマー向けのスイッチでもあり、ゲーミングキーボードと言われているものは、ほとんどがメカニカル方式を採用しています。
デメリット
デメリットとして挙げるならば、値段が若干あがるくらいです。
基本的に1万円くらいか、それ以上だと思っておけばOKです。
メンブレンとメカニカル以外にも選択肢はあり
キーボードのスイッチ方式には、メンブレンとメカニカルそしてもう1つ、静電容量無接点方式という方式もあります。
キースイッチは3種類
- メンブレンスイッチ方式
- メカニカルスイッチ方式
- 静電容量無接点方式
上記の3つが、主なキーボードのスイッチ方式なので、これらを理解しておけばOKです。
それでは、静電容量無接点方式についても解説しますね。
眼中にないよという人はスキップでOKです。
静電容量無接点方式
静電容量無接点方式は、スイッチと基板が近づいたときに発生する電位の変化から入力を感知します。
メリット
キーの物理的接触がないため、軽いキータッチや、静穏性に優れます。
また、耐久性も非常に高く、「一生壊れないレベル」といわれています。
デメリット
デメリットは、価格が非常に高いこと。最低でも2万以上はかかります。
それと、大手メーカーとして、東プレのRealForceとPFUのHHKBがありますが、ほかに種類が少なく、選択肢はあまり多くないことがデメリットかもしれません。
自分に合ったスイッチ方式の選び方
スイッチ方式の選択は、キーボード選択において1番重要です。
ゲーム用なのに、メンブレンを選んだり、オフィス用にメカニカルの青軸を選んだり、してしまっては失敗です。
解説パターン
- ①:とにかく、安いキーボードが欲しい
- ②:とりあえず、ゲーム用のキーボードが欲しい
- ③:ゲーム用で、打鍵音が静かなキーボードが欲しい
- ④:ゲーム用で、打鍵感を感じられるキーボードが欲しい
- ⑤:ゲーム用で、高速入力ができるキーボードが欲しい
- ⑥:ゲーム用で、値段は気にしないから、最強のキーボードが欲しい
- ⑦:毎日キーを打ちまくるから、とにかく疲れないキーボードが欲しい
上記の7パターンで紹介していきます。
自分に当てはまるものがあれば参考にしてみて下さい。
青軸、赤軸などのメカニカルスイッチの軸の用語が出てきます。「意味が分からないよ」という方は、メカニカルキーボードの「〇〇軸の違い」とは?【おすすめ解説】の記事でメカニカルスイッチの軸について解説していますので先に読んでもらうと理解しやすいかもです。
①:とにかく、安いキーボードが欲しい
とにかく安いキーボードが欲しい人には、メンブレン方式を採用したキーボードがオススメです。
非常に安価のため1000円くらいで購入できます。
「ゲーム用ではなく、とりあえずキーボードが欲しい」そんな人にオススメは以下のモデル。
安心の日本製エレコムのキーボードです。
②:とりあえず、ゲーム用のキーボードが欲しい
→赤軸を選べば、OKです。
とりあえず、ゲーム用のキーボードが欲しい人には、メカニカル方式を採用したキーボードがオススメです。
その中でも、赤軸を採用したキーボードは、長時間でも疲れず、安定したキー入力が可能な為、ゲーム用にオススメです。
赤軸のゲーミングキーボード
» Logicool 赤軸
» Ducky 赤軸
» FILCO 赤軸
» HyperX 赤軸
» Corsair 赤軸
各メーカーの赤軸キーボードは、上記のとおりです。
③:ゲーム用で、打鍵音が静かなキーボードが欲しい
→ピンク軸を選べば、OKです。
ゲームをしている際に、打鍵音が大きいとボイスチャットに、自分の声と一緒にキーの打鍵音が入ってしまうことがあります。
チームや仲間とゲームをプレイするという人には、打鍵音についても、考慮する必要がありますね。
メカニカルキーボードの中でも、打鍵音が静かなモデルは、ピンク軸です。
正式には、MX Silentという軸で、「赤軸の静穏性を強化した軸」みたいなイメージでOKです。
打鍵感についても、「スコスコ」といった気持ちの良い打鍵感になっています。
打鍵感について詳しくは、「FILCO Majestouch2 ピンク軸のレビュー記事」で解説しているので、参考にどうぞ。
ピンク軸のゲーミングキーボード
» Ducky ピンク軸
» FILCO ピンク軸
» Corsair ピンク軸
各メーカーのピンク軸のキーボードは、上記のとおりです。
④:ゲーム用で、打鍵感を感じられるキーボードが欲しい
→青軸 or 茶軸で、OKです。
ゲーム用で、キーを押した際に、「カチャカチャ」「コリコリ」といった打鍵感が欲しい人もいますよね。
これらは、タクタイルタイプという、クリック感のあるスイッチが採用されていることで、可能となります。
タクタイルタイプは爽快な打鍵音と打鍵感を味わえるキーボードでハマる人も多いですね。
タクタイルタイプの軸は、「青軸」「茶軸」です。
青軸:タクタイル強め
茶軸:タクタイル弱め
それぞれ紹介します。
青軸のゲーミングキーボード
» Logicool 青軸
» Ducky 青軸
» FILCO 青軸
» HyperX 青軸
各メーカー青軸のキーボードは上記のとおり。
打鍵音が大きめなので、VCなどでもチェックが必要ですね。
茶軸のキーボード
» Logicool 茶軸
» FILCO 茶軸
» Corsair 茶軸
» HyperX 茶軸
各メーカー茶軸のキーボードは上記のとおり。
青軸より、若干弱めのタクタイルが、ちょうど良いって人は茶軸でOKです。
⑤:ゲーム用で、高速入力ができるキーボードが欲しい
→銀軸を選べば、OKです。
ゲームにおいて、
頭で操作を考える→指が動いてキー入力→ゲーム内のキャラクターが動く
上記の動作において、キーを高速で入力できれば、「指が動いてキー入力」の部分を高速化できます。
メカニカルキーボードの中の銀軸は、反応点1.2mm、ストローク3.4mmとほかの軸と比べて短く高速入力が可能なことが特徴です。
正式名称では、MX Speedと呼ばれていて、その名のとおり、入力の速さに特化した軸です。
ほかとの詳しい比較については、メカニカルキーボードの「〇〇軸の違い」とは?【選び方も解説】の記事で解説しています。
銀軸のゲーミングキーボード
» Ducky 銀軸
» FILCO 銀軸
» Corsair 銀軸
⑥:ゲーム用で、値段は気にしないから、最強のキーボードが欲しい
「値段は気にしないから、とにかく最強のキーボードが欲しい」そんな人にオススメできるキーボードは以下のとおり。
Apex proは、SteelSeries独自開発のキースイッチ「OmniPointスイッチ」を採用したキーボードです。
ぶっちゃけ、これが最強です。
どこが、最強かというと
「反応点を、0.4~3.6mmで調節可能」なところ。
0.4mmという究極まで短い反応点に調節可能で、高速なキー入力が実現できます。
これは、磁気センサーを搭載したメカニカルスイッチ、「OmniPointスイッチ」であることで、可能となっています。
OmniPointスイッチを搭載したキーボードは、Apex proシリーズのみで、フルサイズ、テンキーレスの2種類がラインアップされています。
以上、キーボードのスイッチ方式から、自分に合ったキースイッチの選び方についてでした。
ぜひ、自分に合ったキーボードを見つけてみてください。
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